シンセサイザーと百合

パステルカラー寄りのシンセとガチ百合

Dave Smith Evolver Desktopの説明書・マニュアルの翻訳②:プリセット音源について~Evolverの中身について

f:id:nihara:20180929212608j:plain

続きです。

英文マニュアル
https://www.davesmithinstruments.com/downloads/evolver/doc/Evolver_manual_3.2a.pdf

<9ページから13ページまで>

プログラムされている音源について
前ページに書いたように君のEvolverには512ものサウンドが既に備わっている。工場出荷時の状態のサウンドはウェブサイトにあるし、必要ならインストールし直してほしい。ただ覚えておいて欲しいのはその際君がインストールした音は上書きされるから注意してね。

Bank1

Program1-69はシーケンスプログラムだ。これらはすべてスタートボタン(Start/Stop)一つで始められるんだ。音の雰囲気に合わせてシーケンサーを調整し、数値をなんとなくでいいからいじって遊んでみてほしい。このグループは最初はMIDI側から送られてくる音は無視された状態だ。最適のピッチの状態でトランスポーズもされない。君が望むならKey Off/Xpose(列7-8)でMIDIの音の調整がいつでもできる(続きに詳細が載ってるよ)。

Program70-127MIDIの音に応じる番号群だ。君のキーボードで弾かれた音によってそれぞれ異なった音を奏でられる。これら多くの番号群はキーボードのトランスポーズで音を上げない限りピッチが低めだ。あまり例の無い変わった演奏スタイル実験の始まりだ。

Program128はテストプログラムだ。君みたいな人はこんなものいらんって言って投げ捨ててしまうかもね。

Bank2

Program1-127はキーボードでプレイするためのサウンドだ。そしてシーケンスはプログラムされてない。タッチ感度やモジュレーションホイールは音源によって異なった形式で設定されている。

Program128は基本的なキーボード用のプログラムだ。ほとんどのパラメーターはオフの状態にしてある。ピッチベンドはVCA欄のEnvelope Amount(列4-2)に、タッチ感度はフィルター欄に、モジュレーションホイールはLFO 1 Amount(6列-3)、それとLFO 1はOSC欄のFrequency(列1-1)でそれぞれ管理できる。
これは最初に触り始める際にとても便利だと思う。不明なパラメーターがセットされてないことについての心配は不要だ。別の言い方をすれば、初めは君自身で簡単なものを作ってみて欲しいんだ。

Bank3

Program1-19はドローン用のサウンドだ。選んでる間も鳴らせるようにしてある。二つはシンプルなPlaybackの度合を変えられるシーケンサーもついてる。

Program20-29はシグナルプロセッシングプログラムで左のインプットジャックに入れたギタープラグを使用できる。もしくは他のモノラルオーディオ音源を使うのもいいかもしれない。ただディストーションの使用は気前よく行ってほしい。ギター用になってしまっているからね。

Program30-39はシグナルプロセッシングプログラムで左と右のインプットジャックに差し込まれたステレオ音源用だ。これらのプログラムをEvolverを使ってCDを再生してみて欲しい。

Program40-79はシーケンスサウンドの寄せ集めだ。いくつかはMIDIにも対応している。いくつかは違うが。

Program80-127はより多くの音源キーボードでプレイする用だ。シーケンサーは使用できない。それぞれの音源はタッチ感度もモジュレーションホイールの設定もバラバラだ。

Program128はテストプログラムだ。つまりそういうことだ。

Bank4

Program1-79は新しくセットできるプログラムだ。やるべきことはスタートボタンを押すだけだ。

Program80-128はキーボード用だ。いくつかはシーケンサーが使えるようになっている。でも他はダメダメだ。殆どはキーボードのタッチ感度とモジュレーションホイールに対応している。


(スペシャルサンクスは省略します)


基本的な操作についてのQ&A
Evolverはとても柔軟なシンセサイザーだ。この楽器は幅広い操作の可能性を示してくれるが、だからこそEvolverをうまく動かせない状況にもなるだろうね。だからヒントを用意したよ。

1) どのようにプログラムをセーブするの?
Mainボタンを押し続けてみて。LEDランプが点滅を始めるはずだ。二回押すとProgramが保存される。点滅している間、君はProgramとBankを、もしくはProgramかBankをそれぞれ違った場所に保存することができるよ。

2) MIDIキーボードを使う時、エンベロープは機能するがオシレーターのピッチは変更されないのですが
Key Off/Xpose(列7-8)を見てみて。それが「OFF」を表示していたなら、MIDIオシレーターピッチにリンクしてないことになるよ。このノブはMIDIをプラスマイナス3オクターブ分のトランスポーズすることにも関わってるからね。

3) MIDIが音のピッチにを感知しているのですが、エンベロープを感知せず困っています。
Trigger Select(列7-7)を見てみて。それは基本的には「ALL」か「n1d」でセットされているはずだよ。それは「Ndr」「N5」「N5r」(ここは後でフォントを変更します)にもすることができるはずだ。)MIDIシーケンサーを使う時はこの先の33ページとを照らし合わせてみて。

4) MIDIキーボードでプレイした後、Programとサウンドトランスポーズで高く設定するのはできますか。
手っ取り早い解決法としてはシーケンサーが止まっている時にResetボタンを押すことだね。そうするとMIDIが全部の音をオフにするよう機能するから、そしたら全てのMIDIコントローラーをオフにするんだ。おそらく君はMIDI側の操作かシーケンサー側の操作で設定したいだろうからね。君がMIDI接続を使って音のループを中心にプレイしているか、もしくはMIDI接続の音を繰り返しているなら、二つのプログラムは変えた方がいいかもね。

5) シーケンサーの開始ボタンを押したときLEDランプが動くのですが、エンベロープが機能しません。
Trigger Select(列7-7)をチェックしてみて。初めに付いてる「ALL」から「SEQ」に変えればエンベロープシーケンサーが機能するよ。

6) Programを変更した時、シーケンサーの速さがいつも同じところで止まってしまいます。
Prgm Tempoが押されているかを確認してみて。それがもし「OFF」なら、設定上で速さについての更新が行われてないね。「ON」に変えてみて。

7) あるProgramのシーケンサーパターンを別のProgramにコピーすることとかできる?
まずLock Seq(Main下段の一番左)をオフにしたら、君のコピーしたいシーケンサーパターンをもったProgramを選んでみて。次にLock Seqをオンにして、君がProgramのシーケンサーパターンを変えなければ、目的のものになるよ。
そしたら最後に普通にセーブをしてみて。シーケンサーパターンが新しく更新されるよ。

8) フィルターが上手く機能しないんだけど。
2 pole/4 pole(shift押して列3-1)のボタンを確認してみて。フィルターが作用するのは4poleがディスプレイに映っている時だけだよ。

9) なんかアウトプット側からディストーションのエフェクトが勝手に効いちゃっているみたいなんだけど。
その様子だとディストーションそのものはオフになっているようだね。どこかの信号が漏れ出てしまっているのかも。Evolverの中には多くの信号源とゲイン元があるからね。各設定の音量を上げすぎていないかい?負荷をかけすぎていて、それがディストーションに似た状態を引き起こしているのかもしれないよ。どういうことかと言うとね、例えば君は四つすべてのオシレーターを使っているとしたなら、各音量を下げた方がいい。40から60くらいまでね。同様にディレイも三つフルに使ってるならそれも下げた方がいい。チェックしてみて。

10) Mainのパラメーターをリセットしたいんだけど。
手っ取り早い方法があるよ。列1から4のボタンを同時に押すんだ。そしたら初期化するよ。


Evolverの中身について
個々のパラメーター値について話してきたけど、Evolverのざっくりとした構造について話そうか。信号の流れを表した表を次のページに載せてあるよ。これはEvolverの仕組みを知るための良いスタートをきれると思う。

アナログ回路について
Evolverのアナログ回路は二つ(左側と右側のね)の全く同じシンセサイザー部分から成り立っていて、アナログ波形オシレーターを両方とも搭載しているんだ。その二つとは2/4 pole resonant ロウパスフィルターと電圧調整アンプ(VCA)というものだ。
電圧を調整するとアナログ系統を処理している装置に直接作用する形になっているんだ。


デジタル回路について
アナログ回路の周辺は非常に高速なデジタル信号処理装置(DSP)があって、オーディオ信号の前と後の両方の処理を行っているんだ。このDSPはアナログ回路を構成するための電圧を制御する計算とそれの高い精度の幅広い調整機能も担ってるんだ。

DSPはデジタルオシレーターエンベロープ、ピーク/ホールドの感知(および外部トリガーの電源供給)、ハイパスフィルター、ディストーション(ノイズゲート込み)、パン、ディレイ、ハックなどのオーディオ機能を担っている。他にも調整された後のフィードバックの記録、すべてのモジュレーションの計算(エンベロープLFO、ルーティング)もね。

アナログ/デジタル(A/D)コンバータとデジタル/アナログ(D/A)コンバータは、アナログとデジタルの接続に使われるよ。
さらに二組のステレオ変換機がある。アナログサウンドに与える影響を最小限に抑えるため24ビットで48kHzのサンプリングレートのを実現しているんだ。

私たちはこの楽器をより確固たるものにすべく、構造として高い柔軟性を持つよう設計したんだ。アナログ回路は安定させられるよう、また他はEvolver内の二つの処理装置含め、ソフトウェアで制御しているんだ。






(回路図は省略します。PDFファイルで確認してみて下さい。)


結構まだ怪しいところがありますが、一先ず載せます。意味が違っていましたら本当に申し訳ないです。なお、定期的に改善・修正を行っていきます。